第九回本公演「媚微る、」

01.本公演 Comments (0)

2014年12月10日(水)~12月14日(日) at 下北沢 小劇場B1
作・演出/山田佳奈

kobiru003kobiru004

もっと媚びてみせろよ。その男は言った。
でもわたしは生きてきて31年間、 一度も「媚びる」なんて教わってない。
家族にも教師にも。 当然数少ない友人にも乱暴な恋人にも、 「媚びてみた」なんてことはない。
だから苦手かどうかもわからない。
ただ、わたしはそろそろ、 自分ばかりが損をする人生に終止符打たなくちゃなんない。

「お前、眉毛の手入れもしてないの。女のくせに」

ここは社会の地下一階。
自分に胸を張って最高、って言えない人間ばかり。
そんなあんたたちに言われたくないわ。むかつくから、この感じ。
後悔させてやれ。

soukanzu01

ふざけんな。
誰お前、何でいんの、どっか行け。
わたしは何でそれが言えないんだろう。

駅から徒歩10分家賃8万7千円の家に、
わたし(白石マイ子)は彼氏と暮らし始めた。
なのに何故か、彼氏の妹も住み着いている。

それがストレスとなっており、
会社から家に帰る時間は「残業」を言い訳にして、 日々遅くなっている。
しかしながら別に会社が好きなわけではない。
どちらかというと、大嫌いなのだ。

つまらない入浴剤会社の管理部署。
業務は単純な打ち込み作業が多い。
人間関係も最悪だから、わたしは黙って仕事をする。

しかしその職場に、 新しく女性社員が入ることになる。
その人は長い髪を束ね、姿勢が良く、
よく笑う女性だが、体はデカいし、容姿も良くないから、
『デカいの』と言われている。

その日から、何もかもが動き始めていく。
わたしの鬱屈とした感情も、会社の人間関係も、
彼氏とその妹と、わたしの三角形みたいなバランスも。
雨に打たれて体が冷たくなっていくみたいに。徐々に。

 

キャスト

小野寺ずる、堂本佳世、日高ボブ美、山田佳奈(以上、□字ック)、
猪俣三四郎(ナイロン100℃)、片桐はづき、川本ナオト、
榊菜津美(アマヤドリ)、笹木皓太(あんかけフラミンゴ)、松本亮(劇団扉座)、
泉佑里奈、サエト、左藤英美(美しい呼吸)、矢野昌幸

 

スタッフ

舞台監督:佐藤秀憲(ステージメイツ) 照明:大津裕美子(コローレ) 音響:久郷清
振付:大石めぐみ 演出助手:川村知也、栗原仁子(Seiren Musical Project)
宣伝美術:大須賀裕美 舞台写真:大滝央子 Web:サイトウ QPOD:金田慎平
制作:宮原真理 当日制作:新居朋子
協力:アマヤドリ、あんかけフラミンゴ、美しい呼吸、劇団扉座、ナイロン100℃
キトキト、クリオネ、ナノスクエア、ビーコン•ラボ、フォセット・コンシェルジュ
企画製作:□字ック

 

公演CM



 

掲載情報

◆山田佳奈・小野寺ずる インタビュー掲載
演劇ぶっくWEBサイト 演劇キック内『観劇予報』に 山田佳奈・小野寺ずるのインタビューを掲載して頂きました。
「媚微る、」に関して話しておりますので是非ご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/enbublog-forecast/archives/51943760.html

» 01.本公演 » 第九回本公演「媚微る、」
On 2014年12月10日
By

Comments are closed.

« »

Experience seamless crypto trading on immediate bitwave digital platform.